「角打ちって、おじさんの店で入りにくそう」「何を頼めばいいのかわからない」「一人で行ったら浮かないかな」。初めてなら、そんな気持ちになるのは自然です。でも、角打ちは本来、酒屋さんが売っているお酒を、その場で少しだけ味わえる場所。棚をながめて選ぶ楽しさや、小さなグラスで飲み比べる面白さは、ふつうの居酒屋ではなかなか味わえません。このサイト「角打ちナビ」は、東京の角打ち26店を公式情報で整理しています。この記事では、その中から明るく入りやすそうな店を例に、はじめての一杯までの流れをやさしく案内します。
角打ちってこんなところ
角打ちは、酒屋の店内や隣のスペースで、売っているお酒をその場で飲むことです。もともとは仕事帰りの人が酒屋の隅でさっと一杯やる使い方から広まった言葉ですが、いまは店ごとに雰囲気がかなり違います。立って飲む店もあれば、椅子に座ってゆっくり過ごせる店、ワインやクラフトビールが中心のカフェのような店もあります。
居酒屋との大きな違いは、「まず棚を見る」ことです。ずらりと並んだ日本酒やワインの中から、ラベルの雰囲気や店の人のすすめで選ぶ。これが角打ちの楽しさのひとつです。量り売りやグラス売りの店が多く、少しずつ違う種類を試せます。お腹いっぱい食べて大きく飲むというより、気になるお酒を一杯だけ味わって帰る、そんな軽い使い方ができます。
入りやすい店の目印
はじめてなら、次の4つを目印に店を選ぶと安心です。
- 椅子がある:立ちっぱなしがつらい人は、座れる店が向いています。伊勢屋 BAR ISEYAは、カウンター席に椅子があり、立ち飲みを想定しなくてよい店です。公式サイトによれば営業は11時から23時、定休日は水曜。椅子のある店は椅子ありのページに2店まとめています。
- カフェのような雰囲気:KAKUUCHI CAFE FUTABAは、気軽に使えるスタンディングと、ゆったり過ごせる着席スペースの両方があると公式サイトに書かれています。併設の唐揚げの店から揚げたてのつまみが届くので、軽い食事も済ませやすい店です。
- ワインやクラフトビールが中心:日本酒に詳しくなくても入りやすい店です。WINE SHOP nico 渋谷店は日本ワイン専門で、グラスで常時10種類以上そろえていると案内されています。
- 明るい時間から開いている:昼から飲める店は昼から飲めるのページに18店あります。明るいうちは店の様子も見えやすく、店の人にも聞きやすい時間です。
たとえばIMADEYA SUMIDAは、錦糸町PARCOのフードホール内にあり、角打ちは11時から。フードホール全体で約200席が用意されていると公式に案内されています。町の酒屋の隅というより、広くて入りやすいタイプです。
はじめての流れ:入る、選ぶ、払う、飲む、帰る
店ごとに細かな違いはありますが、おおまかな流れは次のとおりです。
- 入る:入口付近で、店の人に「はじめてです」と一言伝えます。それだけで、仕組みを教えてもらいやすくなります。
- 選ぶ:棚やショーケースを見て、気になるお酒を探します。決められなければ「軽めで飲みやすいものはありますか」と聞いてOKです。
- 払う:注文のたびに払う店もあれば、あとでまとめて払う店もあります。最初の一杯を頼むときに、聞いておくと迷いません。現金のみの店もあるので、少し多めに持っていくと安心です。伊勢五本店 中目黒店は、公式ブログで支払いは現金のみと案内されています。
- 飲む:まず一杯。ゆっくり味わいます。つまみが出る店なら、一緒に頼んでみます。
- 帰る:ラストオーダーの前に会計を済ませます。店の外では静かに駅へ向かいます。
行く前に、営業時間と定休日の確認を忘れずに。KAKUUCHI CAFE FUTABAは火曜と水曜が定休で、曜日によって開く時間も違います。伊勢五本店 中目黒店は角打ちが平日15時から18時30分と、早い時間に終わります。日曜に開いている店は日曜も飲めるのページに12店あります。
何を頼む?
迷ったら、少ない量で何種類か試せるものがおすすめです。
- 小さいグラスで一杯:WINE SHOP nico(二子玉川)は、新着を中心に、やや良いワインをカウンターでテイスティングできる形です。その日のラインナップはSNSで案内されています。
- 飲み比べ:今田商店は日本酒を3種類飲み比べるセットを案内しています。好みの方向を探ってから、気に入ったお酒を買って帰る順番ができます。三益酒店は、手作りのつまみと飲み比べのメニューが週替わりです。
- お酒が飲めない日、苦手な人:WINE SHOP nico 渋谷店は、コーヒーやノンアルコールの飲み物、デザートも出していると公式サイトに書かれています。ソフトドリンクがあるかどうかは店ごとに違うので、行く前に公式サイトで確かめておくと安心です。
味の好みを伝えるのが、いちばんの近道です。「甘めがいい」「すっきりしたのが好き」「ワインは白がいい」など、ひとことで十分。蔵元が来店して客と話せる日があると、三益酒店の公式サイトに書かれています。
友だちと、一人で
二人以上なら、違うお酒を頼んで少しずつ分け合うと、一人では試せない種類まで楽しめます。席が少ない店も多いので、人数が多いときは入れるかどうか、店の案内を先に見ておきます。立ち席の店では、通路をふさがないように立つ位置にも気を配ります。
一人でも、角打ちは浮きにくい場所です。もともと一杯だけ寄る人が多く、店の人も慣れています。角打ち神田小西は、一人でも気軽に立ち寄れる設計と公式に案内されています。一人のときは、一、二杯で切り上げる気持ちで入ると気楽です。長居しなければ、店にもほかの客にも負担がかかりません。
帰り道とマナー
角打ちはお酒を飲む場所なので、帰りの手段を先に決めておきます。車や自転車は使わず、徒歩か電車で行きましょう。駅から近い店は駅近のページで9店探せます。たとえばいまでや 清澄白河は、営業が12時から20時30分(角打ちのラストオーダーは20時)なので、明るいうちに軽く飲んで早めに帰れます。定休日は水曜です。
混んでいたら長居せず、飲み終えたら席を譲る。写真を撮るときは、ほかの客が写らないように気をつける。細かいルールは角打ちのマナーにまとめています。
行きたい店を探すなら、トップの地図が便利です。現在地から近い順に探せるので、いまいる場所の近くに入りやすい店があるかどうか、すぐにわかります。気になった店は「☆ いきたい」で残しておけば、あとから見返せます。まずは昼の明るい時間に、一杯だけ。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。