「角打ち」は、酒屋の店内や隣のスペースで、売っている酒をその場で飲むことを指す言葉です。このサイト「角打ちナビ」は、東京の角打ち26店を、銘柄の評価ではなく、営業時間・支払い・席といった使い方のルールから整理しています。この記事では、角打ちとは何か、ふつうの居酒屋と何が違うのかを、各店の公式情報で確かめられた範囲で説明します。起源や業界全体の統計のように、このDBでは確かめられない話は扱いません。
角打ちの基本:売り場が先にあり、飲む場所があとから付く
酒屋は本来、酒を売る店です。そこに「買った酒をその場で飲んでよい」という使い方が加わったものが角打ちで、売り場と飲む場所が同じ店の中、または隣り合わせにあるのが大きな特徴です。居酒屋のように飲食の提供が本業なのではなく、酒の小売が本業で、飲む場所はその延長にあります。
公式サイトで仕組みが読み取れる例を挙げます。スタンディングルーム鈴傳は地酒専門店の隣にある立ち飲みスペースで、酒は隣の売り場から運ばれ、日本酒は正味一合で出されると説明されています。織田島酒店は町の酒屋が2019年3月に「角打ちのできる酒屋」へ業態を変えた店で、ショーケースから酒を選んで店内で飲む形です。岩田屋商店は売り場の一角に飲めるスペースがあり、五分利屋 本店は店頭の隣に「角打ちコーナー」を設けています。
居酒屋との違いは「時間」と「選び方」に出る
- 時間:飲める時間が売り場の営業時間と一致しない店が目立ちます。つきや酒店は売り場が火〜土の10時から21時、角打ちは火〜金が15時から、土曜が13時からと、公式サイトに別々に書かれています。
- 選び方:メニューを見て頼むより、棚やショーケースに並ぶ酒の中から選ぶ形が基本です。今田商店のように、日本酒を3種類飲み比べるセットを案内する店もあります。
- つまみ:手作りの料理を出す店もあれば、乾物や缶詰を温めたり炙ったりして出す店もあります。三益酒店は手作りのつまみと飲み比べが週替わりです。
- 休み:酒屋の定休日に合わせて、土日祝が休みの店もあります。日曜に飲める店は条件ページに12店まとめています。
酒屋併設でも、型はひとつではない
「酒屋併設」とひとまとめにしても、公式の説明を読むと使い方は大きく分かれます。当サイトの見立てで整理します。
- 立って飲む型:藤田酒店は入口近くのカウンターに加え、奥に立ち飲みスタイルのテーブルがあります。伊勢五本店 中目黒店は立ち飲みスタイルで、公式ブログでは現金のみと案内されています。
- 座って過ごす型:伊勢屋 BAR ISEYAは1917年創業の酒類販売店にBARを併設した店で、カウンター席は最大5名分の椅子、樽のテーブル席は最大10名まで椅子を用意できると説明されています。椅子のある店は条件ページで探せます。
- 商業施設の中の型:IMADEYA SUMIDAは錦糸町PARCO 1階のフードホール内、IMADEYA GINZAはGINZA SIXの地下2階にあります。町の酒屋の隅とは雰囲気が異なります。
- 試飲・コイン式の型:裏旭屋は酒屋の奥にある日本酒の試飲所で、報道によればコインを自販機に入れて少量ずつ出す仕組みです。料金は座る時間ではなく量で決まります。
- 曜日が限られる型:五分利屋 本店の角打ちは金・土・日の14時から18時だけ、藤田酒店は平日の17時から21時だけです。
「角打ち」と名乗っていても酒屋併設とは限らない
店名に「角打ち」と付くことと、酒屋の売り場と一体になっていることは別の話です。角打ち神田小西は酒類の小売・卸を営む会社が運営していますが、公式サイトでは「立ち飲みワイン&グリル」と紹介されており、酒屋直営のスタンドバーとして使う場所と読むほうが実態に近い店です。このサイトは、酒屋が運営または併設している店を載せる方針です。立ち飲みの居酒屋との線引きは、角打ちと立ち飲みの違いで詳しく書いています。
なお、同じ会社が複数の店を出している場合でも、時間や休みは店ごとに違います。IMADEYAは掲載している店どうしでも開始時間と閉店時間が別々で、会社名だけで時間を決めつけられません。
このDBで見られる範囲
掲載26店は、エリア別に一覧を見られます。都心・下町・城南・城北・城西・多摩のページがあり、東京全体はこちらです。創業が1960年以前の老舗は条件ページに10店、最寄り駅から徒歩5分以内の店はこちらに9店並びます。時間や定休日は変わることがあるため、各店のページには確認日を付けています。実際に行く前には、公式サイトの最新のお知らせを見てください。
角打ちを探すときの見方
探すときは、エリア、駅からの距離、昼から飲めるか、日曜に開いているかといった条件から絞ると早く見つかります。条件ごとの一覧は昼から飲める、日本酒中心などのページにあります。ただし条件に合うかどうかは、公式サイトで確かめられた情報だけで判定しているため、記載がない店は一覧に出ないことがあります。
これから角打ちに行く人は、角打ちの流れと角打ちのマナーもあわせて読むと、当日に迷いにくくなります。なお、20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。